《ブログ更新》【視覚障害】座ってできるポイント体操*終了後のご報告(2)

視覚障害者レッスンのご報告

先日当ブログ内でお伝えした視覚障害者協会の集まりに行って参りました。

普段は、30代から80代の方が参加する年代に合わせたレッスンをいくつか行なっていますが、今回は初めて視覚障害の方のレッスンです。

どのようなレッスンになったのでしょうか。

座ったポイント体操+初級ヨガ+基本のピラティス

レッスンが始まる前は、椅子に座っていたので、最初は座ったまま「ポイント体操」を行いました。「ポイント体操」は、弊社が考案した体の各パーツを効率良く動かす運動です。

またポイント体操をヨガや、ピラティスの呼吸で行い更に効果を高めていきます。

普段行うレッスンと視覚障害者のレッスンの違いは、何と言ってもティーチングです。

今回は、やることだけを伝えるのではなく、今の状態も敢えて言い、それがどうなるのか移行も伝えました。ただ情報が多いと混乱しやすくなるので、細かく言い過ぎないように、ゆっくり短い言葉で区切りながら指導しました。

輪になって座っていたので、すぐ教えに行く事ができました。皆様との立ち位置も重要だと感じました。

座った体操の後は、椅子の後ろに立ち、ふくらはぎのストレッチです。「痛ててて」の声に笑いも出ていました。

持参したピラティスボールを使うと「これ良いね!」と口々に感想を言っていました。皆さん思ったことを口にしてくれるので、指導する側としてはとてもやり易かったです。

最後は仰向けでゆっくり休みます。

手を合わせ終了です。お疲れ様でした。

レッスンを終えて

ここで少し休憩です。
面白い会話がありました。視覚障害者の会話です。

男性Aさん:「暑いから服を脱ごうかな」
女性Bさん:「裸にならないでよ」
男性Cさん:「裸になってもどうせ見えないよ」
女性Bさん:「私、Aさんの裸見た事ないわ」

皆さんで笑っていました。雰囲気が明るく自由に話している空間がとても心地良かったです。

それでは、一番気を使うティーチングの話に戻ります。

ティーチングは「*視覚障害者への接し方」に記載されている、方向を示す言い方「正面を12時、右3時、左9時」といった時計の文字盤で伝えることができます。今回、私もこの言い方で伝えるとすぐ理解してもらえました。

*参考:視覚障害教育センター

また、正面を作りたい時は「私の声がする方に向いてください」と言ったり、「足を腰幅」にしたい時は「足は開き過ぎたり、完全に閉じて無ければ大丈夫です」と言い換えたりするようにして、1つの言い方ではなく、いくつか言うようにしました。

どういった言葉が伝わりやすいか、改めて普段のレッスンの言葉を見直す良い機会になりました。まだまだ学ぶことはあり、普段のレッスンでも意識する必要があると感じました。

〜 最後に 〜

実は当日、寝起きの直前に、《レッスン開始の挨拶後に半数以上の方がクラスから出ていく》という恐ろしい夢をみたのです。怖いですよね、この夢。

実際のレッスンでは、レッスン後「すごく良かった」と笑顔で言ってくださり、更に「またやりたい」というお言葉をいただくことができました。正夢ではなく本当に良かったです。

今回のレッスンの実現に協力してくださいました視覚障害者協会の会長を含め、参加いただいた視覚障害の皆様、弊社スタッフとメールや電話でやり取りをしてくださった方、本当にありがとうございました。

視覚障害者のレッスン報告は以上になります。お読みいただいた視覚障害のご本人様や、ご関係者様、ご感想がございましたらお気軽にお知らせください。

シェイプ21では1人でも多くのインストラクターが視覚障害者の元へ行き自分が学んだスキルを還元してもらいたと考えております。


最後までお読みいただきありがとうございました。